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旅行業者

㈱JTB九州 鹿児島支店

会員者情報

企業名 株式会社JTB九州 鹿児島支店
所在地 鹿児島市西千石町11-25 フコク生命ビル5階
電話 099-226-1515
名前 営業担当課長 吉田 茂 氏

インタビュー(貿易ニュース鹿児島2006,6月号掲載)

2006.6jdb

旅行の多様化、個人旅行の増大、インターネットの普及などにより旅行業を取り巻く環境も大きく変化してきている。日本の旅行業をリードしてきたJTBは、旅行業を核としながらも、「文化交流産業」への領域拡大を進めている。

文化交流事業は2つの柱からなっている。地域の新たな魅力を掘り起こし、地域とともに育て、発信する「地域活性化事業」と、企業経営の課題をあらゆる面から解決し、共栄のパートナーシップを築く「ソリューション事業」である。

地域活性化事業では、「新たな九州の魅力・物語の発見」をテーマに、地域に眠っている素材、資源を掘り起こし、地域と一体となって育て、商品化する事業である。
 既に唐津や国東半島では行政や地域の人々と一体となった取り組みがスタートしている。また、「九州はひとつ」のスローガンのもと、九州各県一丸となった観光振興策への取り組みが課題となっているが、実現に向けては長年のノウハウに基づく旅行業者の提言・意見は欠かせない。「九州観光推進機構」の一員であるJTBへの期待も大きくなっている。

近年人々の健康への関心が高くなってきていることから、JTB九州では、九州の豊かな自然、温泉、農水産物を活かした「健康にいい旅・ヘルスツーリズム事業」を提案している。スローフード、スローライフの見直しや体にいい食事を提供する医食同源ツアー、温泉浴、森林浴などである。

 一方、「ソリューション事業」では、今までに旅行業で培ったノウハウと独自開発したITシステムを最大限に駆使した総合経営コンサルティングにより、企業が抱える事務処理から販促活動、人材育成などのさまざまな課題を、解決して新たな価値を創出し、企業等に貢献したいとしている。

 たとえば、企業の出張経費削減と業務の大幅な効率化を実現する「総合出張管理システム(J’sナビ)」や企業の福利厚生業務を機能的に代行し、経費・事務作業を軽減する「福利厚生代行サービス(ベネフィット)」、JTBの媒体・店舗を活用した広報・プロモーション事業(JTBスタンバイクラブ)」、そしてブロードバンド分野では、旅行会社初となる高速大容量(ブロードバンド)の動画配信サービス「お届け君」など。

「お届け君」を利用すると、顧客の個人情報を取得しなくても各種のコンテンツをインターネットで配信でき、企業の大きな経営リスクである個人情報漏洩への対策として有効であるうえ、従来の企業メールマガジンが開封率数パーセントなのに対し、随時更新通知をするため、開封率が7割近くになるという試算結果がでており、配信コストもダイレクトメールよりも大幅にダウンすることができる。JTB九州ではこのブロードバンド配信システムによる効果的な広告・プロモーションを提案している。
 
本業の旅行事業は、国内パッケージ旅行の「エース」、海外旅行商品の「ルック」を進化させるとともに、多様化する個人旅行にもきめ細かい対応を図っている。

 北米、欧州、アジアなど世界73カ所に支店・営業所・連絡事務所を設置し、日本の旅行会社としては最大のネットワークを築いているJTBは、企業・各種団体の職場旅行やインセンティブ旅行、官公庁の国際交流事業、観光ミッション、訪問団派遣でも実績があるが、今後も企業や団体の海外でのビジネス・情報活動等に貢献したいという。

 これまで日本の海外旅行は、日本から海外にでいく出国者数は多いが、日本への入国者数は少ないという課題を抱えていることから海外からの観光客を増やそうと、国が中心になって「ビジット・ジャパン・キャンペーン」が展開されているが、JTBもこれに呼応して、中国、韓国などの東アジアからの集客に取り組んでいる。特に、中国には現在北京、上海、広州に、そして台湾にも支社があり、今後も増やしていく方向だ。

 JTBでは文化交流事業やクリーンアップキャンペーンのような社会貢献も多角的に行っている。旅の素晴らしさを語る「旅行文化講演会」の開催や、観光地クリーンアップキャンペーン、緑化・稚魚放流などのエコ活動への取り組み、世界の子どもたちのためにユニセフ活動への参画などである。今後は国際交流に力を入れていきたいという。

 JTB鹿児島支店としては、鹿児島の観光の魅力をどんどん外に配信して受け入れを広げていきたいとしている。また法人や団体の海外での活動を、旅行面からバックアップして地域に貢献したいとしている。

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