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食料品

濱田酒造(株)

会員者情報

企業名 濱田酒造株式会社
所在地 日置郡市来町湊町3030番地
電話 0996-36-3129
名前 企画本部本部長 南竹 一弘 氏

インタビュー(貿易ニュース鹿児島0000,0月号掲載)

2004.4.mr.minamitake

濱田酒造の創業は明治元年。串木野市の西薩工業団地にある本社工場と市来町にある「焼酎蔵薩州伝兵衛」で「現代」と「伝統」を両立させた商品を生産し,焼酎出荷量全国8位,県内2位を誇る。南竹企画部本部長にお話をお伺いした。
 工場を2つ造ったのには理由があり,小仕込みでの昔ながらの手作りの良さと,最新設備による均質化・量産のメリット,それぞれ違う面からの焼酎文化の手法の発信をしたかった。2つの工場を対比して,はじめて濱田酒造の姿をわかってもらえると考える。 
 「焼酎蔵薩州田屋伝兵衛」は,平成13年に完成。元々は学校の講堂だった建物を移築してきたものだ。昔ながらのカメ仕込み,カメ貯蔵の伝統技法での製造を行っている。製造工程の見学コースの他,特蒸焼酎や地元産品の販売を行う伝兵衛市場も開設し,産業観光用のコースだけにとどまらず,地域文化の発祥地にもなりたいと定期的に100~300人規模での蔵ライブコンサートも開催している。今まで地元バンドの他に,桑名正博や杉山清貴といった有名な人にもご出演いただいている。また,敷地内には焼酎はもちろんのこと,本場ドイツの技術で仕上げた地ビール「伝兵衛ビール」や地元産品を楽しめる「伝兵衛酒場」があり,ここではコーヒーやランチも楽しむことができる。
 焼酎もワインと同様,テイスティングや,料理に合わせた飲み方などを提案できるようになったが,これも技術革新の賜であろう。
                                    
 濱田酒造では話題性のある商品を開発している。「斉彬の夢」は濱田酒造の原酒を特製の薩摩切り子に入れて販売するという限定100本の商品で,1本20万円~23万円する。高額な商品だったにも関わらず,既に完売した。
 大手商社の三井物産と組んだ1本1万円の焼酎「なゝこ」という商品もある。焼酎ブームでプレミアムがついて値段が高くなる焼酎はあるが,これは最初から希望小売価格を1万円に設定した商品。予約が殺到し,数日間で第1期分5,000本は完売してしまった。更にはサントリーと共同開発した「黒丸」という商品等もある。
 市来町には現在6つの焼酎工場がある。昔は焼酎といえば「市来焼酎」と言われるほど,市来の焼酎は有名だった。シラス土壌で原料となる芋や水の質がよかったことと,鹿児島城下から1番目の宿場町だったこと。町の大きさにしては焼酎工場が多いが,それぞれの特徴を生かして,一緒に市来焼酎を伸ばしていきたいと考えている。昨年福岡において「焼酎探検隊」と銘打って募集したところ,40名に対し,900名の応募もあった。また,地元TV局が「女杜氏組」という番組を企画し,原料の仕込みからボトルラベルのデザインまでを行っている。
 このように,テレビ局や新聞社からの取材も多く,昨今の関心の高さを実感しているところである。

 串木野工場は,平成12年5月に完成。用地面積5,000坪。完全手作りにこだわる伝兵衛工場とは対照的に,最新の機械を使用し,麹造り,仕込み,蒸留まで完全オートメーション化して,極力人間が携わる箇所を無くし,安全,環境への配慮,高品質の均質化等,多くの課題をクリアして年間80,000石を生産する業界屈指の最新焼酎工場である。酒蔵というよりもむしろ,近代的な食品工場群として目に映った。
 生産管理課製品管理係の大園栄作リーダーに工場を案内していただいた。
 24時間体制で蒸留を全自動制御するシステムを導入したのは焼酎業界では田酒造がはじめてである。伝兵衛工場では100㎏しか処理できない製麹(せいきく)も,自動製麹装置を使えば10tの処理を行うことができる。作業は24時間,管理室のコンピューターで管理・監視されている。昔は杜氏が味の良し悪しを決めると言われていたが,今はコンピューターが管理し,ソフトが会社の持ち味となってきた。しかし,ベースになるのは昔ながらの技術であることに代わりはない。
 麹菌には清酒で使用される黄麹菌と濃い酒質になる黒麹菌,マイルドな白麹菌の3種類がある。酵母にも焼酎用,清酒用と様々なものがあり,商品ごとに使い分ける。
 濱田酒造で使用する原料は県内産サツマイモだけではなく,発酵に使う米にも国内産を使用するなど,消費者の安心感を高めるために,こだわっている。24時間自動での焼酎造りを目指す串木野工場でも一番大切な芋の
選別は人の手で行っている。 

 昨年9月に閉鎖された串木野市のテーマパーク「ゴールドバーク串木野」跡地に新工場を準備中である。スピリチュアル・エンターテイメントをコンセプトに,焼酎をいかにお客様に楽しんでもらえるかをテーマにし,伝兵衛工場の「古さ」と本社工場の「新しさ」をミックスさせ,さらに焼酎文化と金山を融合させた施設にしたい。
 是非多くの方々に足を運んでいただきたいと考えている。

(株)ヒガシマル

会員者情報

企業名 株式会社ヒガシマル
所在地 日置郡伊集院町猪鹿倉20
電話 099-273-3859
名前 代表取締役社長 東 吉太郎 氏

インタビュー(貿易ニュース鹿児島2004,4月号掲載)

2004.4.mr.higashi

株式会社ヒガシマルの設立は昭和54年10月。主にクルマエビ用配合飼料,魚類用配合飼料及び即席麺類,乾麺,めんつゆの製造・販売を行っている。伊集院町に本社を置き,鹿児島市と串木野市にも工場を持つ。福岡,沖縄,愛媛,神奈川に営業所がある。
 ヒガシマルでは養殖用の飼料が一番の売り上げを占め,金額にして約4億円を輸出している。特にエビ用の配合飼料に関してはヒガシマルが大半のシェアを占めている。原料の魚粉は,東南アジアやチリ,エクアドルなどから仕入れており,輸入した原料は串木野市にある研究所で分析・研究し,配合している。ベトナム,中国などとも取り引きしている。
 ベトナムの田舎を訪れたときに,偶然ヒガシマルの飼料を使って,稚魚を育てている人と出会い,感動した経験がある。輸出入は貿易会社を通じて行っている。自社に海外の担当者もおり,商社を通じて引き合い情報を随時出したり,情報を入手したりしている。今後はインド,バングラディシュ,イランなども視野に入れていきたいが,ノウハウや知識の蓄積から始めなければならないため,大変なことが多い。貧富の差も問題だ。中国との取引も人の問題等,なかなか難しい。
 平成5年には出資比率100%のクルマエビ養殖事 エビ用の配合飼料 業を目的とした子会社をオーストラリアに設立した。
 乾麺類の販売を行う株式会社島原素麺本舗もヒガシマルの子会社である。食品事業の方は,少しずつ全国進出していっている。
 株式会社ヒガシマルの飲食レジャー業務を請け負う有限会社ヒガシマル開発ではジョイフルランド宮田石を営業しており,サウナ等も完備した温泉施設が9月末に完成する予定。既にTV局の取材が来ている。 
 東社長は50年頃から世界中を駆け回っていた。今では行っていない国を数えた方が早い。会社を立ち上げて57年間走り続けてきたという東社長は,会社は現場が一番大事で,現場を大切にしていない会社はダメになるという現場主義だ。仕事には厳しく取り組んで,今後も『感謝と奉仕 創造と挑戦』という社訓のもと,鹿児島の発展のために頑張りたいとのこと。

本坊酒造(株)

会員者情報

企業名 本坊酒造株式会社
所在地 〒892-0823 鹿児島市住吉町1-5
電話 099-226-1294
名前 企画・管理部 企画課 課長 下原 浩 氏

インタビュー(貿易ニュース鹿児島2013,12月号掲載)

2003.12.honbo.mr.shimohara

本坊酒造株式会社は明治5年の創業。
 本業は、皆様ご存じのとおり焼酎などの酒類製造販売であるが、ほかにも山林農園経営、観光事業、不動産業などを行っている。
 鹿児島市住吉町に本社を置き、生産工場は鹿児島、宮崎だけでなく、山梨県石和(山梨工場)、長野県宮田村(信州工場)にもある。支店・営業所は東京・大阪・福岡等全国5カ所に展開している。
 本坊酒造は県内有数の焼酎メーカーであり、チョット商品名を考えただけでも、霧島山系天然水利用の「石の蔵から」、黄金千貫仕込み「桜島」、黒麹かめ壺仕込み「貴匠蔵」や、ほかにも「桜岳」、「太古屋久の島」「蔵出し光遠」など沢山ある。
 今日は、焼酎の話ではなく、本坊酒造(株)で製造しているという洋酒、特にワインについて本社企画課長の下原さんにお話をお伺いしました。

 『 鹿児島で焼酎メーカーとして有名な本坊酒造(株)が、東洋のボルドーと呼ばれる甲府盆地に洋酒生産の拠点として山梨工場を置いたのは、昭和35年(1960年)のことです。この一帯は、冬は寒く夏暑い、雨が少なく日照時間が長いといった内陸性の気候を持ち、ブドウの栽培には非常に適したところで、中でも工場のある石和(いさわ)は砂礫地帯で水はけが良く、地温が高いため、甲府盆地随一のブドウ早出し地帯として有名なところです。
 それ以来40年以上にわたり本坊酒造はマルスワインMARS WINEというブランド名でワインを生産し、全国各地に美味しいワインを送り出しています。
 また、マルスウィスキー MARS WHISKYというブランド名でウィスキーも生産してますが、これは長野県駒ヶ岳の花崗岩質土壌が産み出す天然ミネラルウオーターを使用して、信州工場(昭和60年新設)で生産されています。マルスウィスキーは、以前山梨で生産されていた時期も含めますと、30年以上にわたり出荷されています。大手のサントリーやニッカも参加する国産ウィスキー品評会で、ベストワンになったこともあり、日本の多くのウィスキーの中にあって隠れた銘酒としてウィスキー通の間では高く評価されています。
 会社の当時の役員たちが、焼酎の生産・販売のみにとらわれず、大消費地東京の近くの良い環境のもとで、美味しいワインとウィスキーの生産を始めたわけですから、これは本当に先見の明があったと思います。

  こうして、関東方面では、本坊酒造は「マルスワイン」「マルスウイスキー」を通じて洋酒メーカーとしての知名度が上がったのですが、最近は焼酎ブームのおかげで焼酎メーカーとしての認知度も高くなってきています。
 さて、国内の年間のワインの消費量は10年ほど前は一人当たり1㍑ほどでしたが、今は2.5㍑と増えています。ちなみにアメリカの一人当たりの年間消費量は11㍑。ワイン王国フランスでは56㍑です。日本国内で最も消費が多いのは関東地区です。反対に消費が一番少ないのは鹿児島です。
 このワインが一番売れてない鹿児島でワインを啓蒙したい。そして、焼酎だけの本坊酒造ではないということをPRしたいと思い、9年前から「ワインフェスティバルin鹿児島」を開催しています。今年は、去る11月22日(土)城山観光ホテルで400名の方々のご参加をいただき開催いたしました。11月20日(木)のボージョレ・ヌーヴォーの解禁日を受けて、当日はフランスから届いたボージョレ・ヌーヴォーのほか、当社の山梨産マルスワインをはじめ、国産の新酒、世界各国56種類のワインを取りそろえ、オペラやジャズ演奏など様々なプログラムをお楽しみ頂きながら、ワインと料理をご堪能頂きました。ワインフェスティバルは毎年開催いたしますので、今回ご参加いただけなかった皆様には、ぜひ来年ご参加頂きたいと思います。
 ワインが醸し出す雰囲気は焼酎には無い物があります。「ワインを飲む人に悪い人はいない」と言われるほど、飲んで笑って、楽しい雰囲気を醸し出せる飲み物です。来年のご参加を楽しみにお待ち申し上げております。
本坊酒造は、スペイン最高品質のワインを産するリオハ地方の代表的なワインメーカー「ファウステーノ社」の日本代理店となるなど、輸入ワインの取り扱いも行っています。ちなみに、今年は本坊酒造でボジョレーヌーボーは7000本確保いたしました。
日本のワインの輸入量は増えています。輸入ワインと国産ワインで価格競争すること自体に無理があります。日本と違い、外国のワインには昔からの長い歴史と文化があり、フランスなどは、そこそこのワインから高級なワインまでのかなり幅広く生産されています。そのため値段もいろいろありますが、国内産はどうしてもコストがかかってしまいます。
しかし、最近の消費者は、美味しいもの、特別なもの、希少価値のあるもの、安全なものなど、目が肥え、口が肥え、情報に強くなり、本物嗜好が高まっています。安ければいいと言うだけではなくなっています。
本坊酒造では、数年前より山梨県韮崎市に日之城農場を開園し、新たなマルスワイン造りへの取り組みをはじめています。また、本社ビル地下にワインセラー「ラ・カーブ・アッシュ」を設け、会員制ワインクラブ「クラブ・アッシュ」もオープンさせました。
 鹿児島のワイン文化を育てることにも全力を尽くしていきたいと考えています。

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