タイ・ラオスミッション報告@  
貿易ニュース鹿児島 2006.6月号

現地法人の現況の説明を受けている風景

 実際の企業(現場)からだされた人材確保がむずかしくなってきているとの話,及びその状況を克服するために同業他社とスクラムを組んでいるとの話,を興味深く聞いた。
 まだまだ余裕はあるのかもしれないが,これまで魅力的な労働市場であったタイもその経済成長に歩調を合わせる形で,その絶対的な魅力は今後、徐々に薄れてくるのかもしれない。これは,現在同じ状況にある中国の一部やベトナムでも同様であるかもしれない。
 さらに,しのぎをけずるライバル同士であっても,必要と判断すれば時にはスクラムを組んで,お互いがメリットを享受し,障壁をのりこえようとする手法。ある意味,国内とは別の要素が加わる海外においては,さらにこのような手法で乗り切らなければならないシチュエーションが多いのかもしれないと感じた。

当然,ISOも取得済み

 説明の後に実際見学した工場は,非常に清潔感があり,20代〜30代くらいにみえる工員がもくもくと仕事をこなしていた。また,新入社員の研修なのか10代後半〜20代前半くらいの10数名の団体が現場責任者らしき人から説明を受けていた。掲げられている日本語とタイ語による目標や掲示物には,「(社員に対し)日系企業の一員であることの自信と誇りをもってほしい」「地域をコントロールするのではなく,地域と共生しよう」という会社の志を感じた。
 説明者の方がいわれた「利益追求ばかりではなく,地域(の人々)に愛される企業にならなければ,海外で長期間やっていくのは難しい」という言葉。大企業であろうと,中小企業であろうと,一個人であろうと,海外で生活し,ビジネスをし,生きていく者にとって,常に忘れてはならないことだな,と思った。

国王の写真と共に,両国語で,目標を掲示