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㈱ウォーターワールド

  • ㈱ウォーターワールド
    ウォーターワールドが扱う水
  • ㈱ウォーターワールド
    工場の製造機械

会員者情報

企業名 株式会社ウォーターワールド
所在地 霧島市霧島田口2459-33
電話 0995-57-0633
名前 代表取締役 唐津 成一郎 氏

インタビュー(貿易ニュース鹿児島2006,3月号掲載)

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 霧島の名水「始元水」を製造販売する(株)ウォーターワールドは、唐津社長が平成7年に設立、霧島神宮のすぐ近くに本社工場を置く。同社長が代表を務める唐津屋グループ(ほかに(株)唐津屋、(有)ウォーターワールドサービス,(株)エムシーバイオ)のひとつである。社歴は比較的新しいが、優れた品質が評価されて全国各地に出荷、特に、沖縄県ではシェア1位を獲得するに至っている。従業員は正社員、パートなど含め11名、社長以下全員が30歳代以下と若く、元気な会社である。

 唐津社長は出水市出身。現在同社の会長を務める父親が、昭和21年、出水に日本料理「割烹唐津屋」を開業した。美味しい食材へのこだわりが、良質の食材をお客様に提供することへと発展し、唐津社長は平成4年、東京に株式会社唐津屋を設立した。国内各地の良質な鮮魚,青果物の生産者代理販売・卸を行うほか、上海ガニやジャイアントブラックタイガーなど,中国、東南アジアからも水産物を輸入・販売を開始した。

 割烹を経営していた父親の影響もあり、「良い食材」には「良い水」が欠かせないという強いこだわりを持っていた唐津社長は、全国の名水の里を訪ね歩き、美味しい水とは何か、どうしたら良質で安全な水を提供できるか、様々な調査・研究を行った。その結果、平成6年に出会ったのが霧島の水であった。きっかけは、当時の霧島町商工会の指導員からの相談であった。天孫光臨伝説の地で、創建が6世紀という古い歴史を誇る霧島神宮には年間を通じて多くの参拝・観光客が訪れるにもかかわらず、これといった特産品がなかった。広大な霧島神宮の敷地の一角から湧きでる水に着目した指導員が、唐津社長に相談したことが始まりである。

 分析してみると国内では珍しい水であることが判明した。水に溶けているカルシウムとマグネシウムを数値化したものを硬度というが、その程度によって軟水(硬度100以下)、中硬水(硬度101~300)、硬水(硬度300超)に分けられる。国内産のミネラルウォーターのほとんどは軟水であるが、この湧水は硬度約170の中硬水である。また、サルフェート(硫酸塩)という、利尿作用を持つ物質を含んでおり、血液中の老廃物を対外に排出させ、新陳代謝を高める作用があることもわかった。

 当初、唐津社長は自らミネラルウォーターを製造することは考えていたかったが、地元の要請を受け、料理店も併設するという条件で、工場を設置することになった。霧島
神宮の土地の一角を借地し、地下約144㍍をボーリングして水源を確保、天孫光臨の舞台で、日本の国が始まった”始元”の地とされ、我が国最初の国立公園に指定された霧島の峰々に降った雨が長い年月をかけて濾過された水に「始元水」と名付け、平成7年に販売を開始した。国立公園として霧島の自然が守られる限り、この水は、汚染されたり枯れたりすることはない。        
  
 同社の海外との関わりであるが、平成12年に沖縄に設立したウォーターワールドサービスを通じて、ペットボトルやウォーターサーバーを海外から輸入している。それまでは自社で製造していたが、現在は、中国、韓国、台湾から輸入して自社で使用するほか、販売も行っている。最近では、上海近郊の工場で製造されたものが中心を占めるようになり、コンテナ貨物船を利用して定期的に志布志港に輸入している。この工場は、日本の製造機械が導入されており、品質がよくて多様な製品を作ることができるメリットがあるという。また、ウォーターワールドの工場の製造機械も中国のメーカーに技術指導しながら制作させたものである。

   一方、製品の始元水については、まだ、海外との直接取引はないが、上海などでは既に販売されており、国内の卸先から輸出されているようである。同社では、海外への直接輸出も視野に入れており、供給コスト削減に取り組みながら、香港やシンガポールなどで開催される食品見本市にも積極的に参加して、商談、市場調査等を行っているところである。

 このほか、唐津屋グループでは、沖縄や鹿児島産の多彩な食材、雑貨などの販売やバイオ関連商品の製造販売なども行っている。唐津社長は、「社訓である「医食同源」をモットーに、食品業界に関わる者として、今後様々なメディアを通じて良い食材の情報を発信し、少しでも多くの方々に満足していただくとともに、健康を維持していただけるよう努力したい。」と語られた。

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