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マトヤ技研工業㈱

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会員者情報

企業名 マトヤ技研工業株式会社
所在地 曽於郡末吉町南之郷3050-6
電話 0986-76-0018
名前 代表取締役 益留 福一 氏

インタビュー(貿易ニュース鹿児島2003,7月号掲載)

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 マトヤ技研工業株式会社の創業は昭和60年6月、益留社長36歳の時であった。
 生まれも育ちも曽於郡末吉町。大阪で働きながら、大阪工業大学の夜間部を卒業。その後働いた会社で意気投合した仲間3人とこの会社を興した。
 平成2年に株式会社組織とした。地元に帰り、地元に貢献できる地域密着型の仕事を目指した。
自社ブランド製品は、殆ど鹿児島の一次産業がらみの製品である。
 地元企業の要請に応じて、あるいは提案型として自動省力機器の設計・製作及び販売を行っている。主要製品のミート用助骨剥離具「ミスターテンダー」は、若い男性でも大変な重労働となる豚枝肉の肋骨剥離作業を、年輩者や経験の浅い職員でも簡単に肉から肋骨を剥離できる省力機械である。現在では国内の殆どの食肉処理工場でこの機器が使用されているが、おかげでこの製品は、平成5年に「かごしま産業技術賞奨励賞」を受賞する事となった。平成6年には「鹿児島県発明くふう展知事賞」も受賞した。
 その後開発した大腸切開機「ドームくん」は、平成7年に「鹿児島県発明くふう展・商工会議所会頭賞」、平成8年には「第4回かごしま産業技術賞」を受賞する。
 また、ミート用肩胛骨剥離具「ミセスイージー」も平成8年に「鹿児島県発明くふう展・発明協会支部長賞」を受賞している。
 鶏卵用モールドトレイローダ「ハックリくん」も開発・販売している。
 これからは、地場産業と地域環境に着目した機器の開発も手掛けたいと考えている。
 さて、台湾、フランス、韓国、カナダ、オーストラリアなど海外にも製品を輸出し、現地で好評を得ている。最近は、中国からの引き合いもあったが、SARSの影響で今のところ、話が頓挫している。ただ、中国に製品を出した場合、コピーされるのではないかという心配もある。ホンダなどの大会社も手こずっているというくらいなので、特許をとっても、抑止効果があるかどうか疑問だ。
実際、韓国では当社製品のコピーものが、公然と出回っている。モノが同じなら、日本から輸入するよりも安く出仕入れることが出来るため、海外からの引き合いは、コピー製品の方が多いだろう。
 本当に商売しようと思うなら、今後はやはり中国で勝負するのが一番だとは思うが、コピーされるのを覚悟の上で販売しなければならない。近いうち、日本で特許申請すれば、世界中で認められるようになるようだが、そうなれば、海外展開もより積極的に出来るだろう。
 海外進出については、都城の工業クラブ主催のミッションに参加し、上海近郊に進出している同クラブメンバーの現地会社を見学してきたことがあるが、マトヤと関連のある京セラやナショナルなども既に上海に進出しているので、出ていこうと思えば可能性はあると考えている。
 ということで、鹿児島の超優良企業として、今後に大いに期待するところです。

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