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鹿児島空港ビルディング㈱

会員者情報

企業名 鹿児島空港ビルディング株式会社
所在地 姶良郡溝辺町麓822番地
電話 0995-58-2110
名前 取締役総務部長 西 邦光 氏

インタビュー(貿易ニュース鹿児島2003,8月号掲載)

取締役総務部長 西 邦光 氏

鹿児島空港ビルディング株式会社は、地元主要企業、国内主要航空会社、鹿児島県などの出資により昭和44年に設立されました。
 取締役総務部長の西邦光氏にお話をお伺いしました。
 ちなみに、同社代表取締役社長松元茂氏には、鹿児島県貿易協会副会長にご就任いただき、鹿児島の貿易振興にお力添えをいただいているところです。
 さて、鹿児島空港といえば、南九州の拠点空港及び我が国のゲートウェイ空港として発展を続けている空の玄関口ですが、平成14年の鹿児島空港の利用客数は過去最高の630万人だったそうです。これは、九州では福岡空港に次ぐ乗降客数です。鹿児島空港は、さらに将来を見据えて、施設の整備・拡充をすすめ、現在800万人対応の施設としての機能を備えているそうです。
 こういった実績を支える鹿児島空港ビルディング(株)の業務についてお聞きしました。
 「主な業務は、空港ビルディングの管理運営です。国有地に,現在のターミナルビルを建設しましたが、航空会社やレストラン,売店などの事業者に施設、設備を提供するほか、ビル内総合案内所の運営やお客さまの為の館内放送なども仕事の一つです。
 鹿児島空港は、鹿児島に最初に足を踏み入れる場所ですので、鹿児島を感じられるものでなければならないと思っています。そのためにも,ターミナル前の植栽を始め、館内も季節の花を飾るなど鹿児島らしい雰囲気造りに努めております。
 またお客様のために、ビル内のバリアフリー化にも力を入れており,エレベーターやエスカレーターを車椅子用に作り替えたり、動く歩道を設置したり,全国的にめずらしい畳のベンチも設置しています。時代と共に施設も変わっていかなければならないと考えております。
 さらに、多くの方々に空港をご利用いただくために、2階のフロアーでは韓国物産展を行ったり、ほかにも元旦の初日の出イベント、夏祭りイベントなどを実施しています。エアポートギャラリーを設け、地域文化発信のお手伝いもさせていただいております。
 来春の新幹線開通を念頭に、1階にある総合案内所もリニューアルしましたが、新幹線の開通は航空業界に大きな影響を及ぼす出来事だと思います。開通後の空港と鹿児島市内のアクセスをどうするかが、私共にとりまして重要な課題であると考えています。空港と駅をいかに短い時間で結び、共生が図れるかということです。現在、JR九州が『レール&エア』という商品を売り出してますが、今後はこういった形でJRと一緒になった企画を打ち出していきたいと考えています。」

 さて、ここでゲットした耳寄り情報を一つ、二つ!
 一つ目、皆様、熊本の馬刺は鹿児島空港がないと食べられないと知ってましたか。実は、九州で牛や馬の検疫ができるの、鹿児島空港だけらしいです。で、月に1回,アメリカから専用のジャンボ・カーゴで,100頭前後の馬が入ってくるそうです。(もちろん馬刺用です) 鹿児島で動物検疫を受けた後,通関し,その後熊本に運ばれるのだそうです。
 二つ目、小型航空機の輸入は殆どが、鹿児島空港からだそうです。なぜかというと、小型機は燃料を多く積めない為,アメリカから南回りに、島(国)づたいに、給油しながら飛来し,日本の南の玄関口鹿児島空港で通関するのだそうです。
 最後にもう一つ、海外からのロケット部品の輸入も全て鹿児島空港からだそうです。(種子島、内之浦がありますからね)

[関連特別取材]
鹿児島空港給油施設株式会社 取締役畜産事業部長 山下 春幸 氏

 鹿児島空港から馬刺用の馬が陸揚げされるとお聞きしたので、その業務を委託されている鹿児島空港給油施設(株)を訪問し、お話を伺いました。
 「馬の係留施設がある動物検疫所は全国で10カ所ほどあるが,そのうち空港に動物検疫所が隣接しているのは、現在鹿児島と成田の2カ所のみです。
 関空や成田には定期貨物ラインがありますが,鹿児島には定期ラインがないので、チャーターでしかもって来れません。また、動物検疫所の収容枠というものがあり,国内で役割分担ができています。馬については全国で4,000頭という枠があり,鹿児島が優先枠で1,600頭となっており,鹿児島で処理できない分を他の動物検疫所に回して処理しています。ペットブームで、個人で、何か動物を輸入しようと思っていらっしゃる方がおられるかもしれませんが,鹿児島空港の検疫回数は年間17回と決まっており,スケジュールも組まれているため,個人輸入の検疫はなかなかお受けできないのが現状です。ほかの検疫所で手続きいただくことになります。」
(貿易ニュース鹿児島2003.8月号掲載)

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