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インタビュー

日本ガス㈱

会員者情報

企業名 日本ガス株式会社
所在地 鹿児島市中央町8-2
電話 099-255-1181
名前 代表取締役社長 中間 兼市 氏

インタビュー(貿易ニュース鹿児島2004,3月号掲載)

代表取締役社長 中間 兼市 氏

九州新幹線鹿児島中央駅前にある日本ガス株式会社を訪問した。
 中間兼市社長、安田斉取締役、内野智彦総務グループ長にお会いした。
 同社は鹿児島市で明治42年に創業した鹿児島ガスK.K.を前身とし、昭和3年に日本水電株式会社に引き継がれ、同社にあったガス部門が昭和16年に独立して、日本ガス株式会社が設立された。現在鹿児島市を中心に約15万戸に都市ガスを供給している。
 都市ガスは、家庭用エネルギーとして、また産業用、空調用のエネルギーとして幅広く利用されている。
 日本ガス株式会社は、原料の長期安定確保・ガスの燃焼性能の統一・環境に優しいクリーンエネルギーの推進等を目的として、国が20年ほど前から取り組んでいたエネルギー政策における天然ガス事業に、約15年前から参入し、鹿児島市の1号用地にLNG(液化天然ガス)基地を建設、インドネシア国営石油会社と20年間の長期契約を締結し、平成8年から天然ガスを輸入している。
 ところで、日本は世界最大のLNG(液化天然ガス)輸入国であるが、その輸入量は年々増加している。日本のLNG受け入れ基地は、国内に25カ所あり、九州には鹿児島にある日本ガス基地のほか、北九州、博多、長崎、大分の5カ所にある。
 谷山にある日本ガスの基地のLNG(液化天然ガス)貯槽は容量36,000㌔㍑で、今使用しているLNG運搬船2隻分が貯蔵できるぐらいの容量である。LNGは液化したガスなので、貯槽は魔法瓶のような2重構造になっており、-162℃の超低温のLNGを貯蔵する。その隣接地には将来に備え、50,000㌔㍑の貯槽の増設工事(平成17年秋竣工予定)が進行中である。
 あちこちでよく見る丸いガスタンクは、球形ガスホルダーといい、液化しているLNGを気化させて600倍のガス体に戻し、熱量調整を行い、最終製品となった天然ガスが蓄えられている。
 日本ガスでは、スリヤアキ〔安芸〕とスリヤサツマ〔薩摩〕という2隻のLNG運搬船を、広島ガスと共用で運用している。(インドネシア語でスリヤは太陽の意味)インドネシアのカリマンタン(旧ボルネオ島)のボンタン基地から、月1回LNGを積み出し、片道は5~6日、積み込みと荷揚げには1日ずつかかるため、結局約2週間かけてガスを運んでくることになる。
 天然ガスは-162℃の超低温で1/600に冷凍圧縮して液化し、不純物を除き運んでくる。こうすると大量の天然ガスを容易に運べ、また簡単に気化して使うことが出来る。
 鹿児島基地は南九州で唯一のLNG受入基地と位置付けられており、鹿児島県内、宮崎県内の陸上輸送には、13.3㌧の日本一大きいコンテナタンクローリーをはじめ、10㌧車、6㌧車など15~6台を使用している。タンクローリーで運んだLNGは現地のサテライト基地でガス体に気化し、パイプライン等で最終ユーザーに送り込んでいる。
 天然ガスは都市ガスの原料として使われているが、都市ガスの使用比率は家庭用が4割、工業用・商業用等業務用で6割となっている。これをユーザーの比率で見ると5~6%が事業用、95%が家庭用となっている。
 最近の傾向として、家庭用のガス利用が伸びなくなっている。家庭で料理をしなくなったのが原因と考えられる。反対に外食産業は伸び、業務用は増えてきている。
 また、電気とガス、ガスと石油と、各エネルギー間の競争が激しい。
 調理器一つとっても、ガス調理器と電磁調理器が競争している状況だ。
 そこで、新しいガスの利用法として、「エコウィル」という家庭用のガス発電・給湯暖房冷房システムを最近売り出した。「エコウィル」は自宅で発電しながら、お湯を作る家庭用コージェネレーションシステム(一つのエネルギーから複数のエネルギーを取り出すシステム)である。家庭で発電するので、購入する電力を大幅削減するとともに、発電時の排熱を給湯・暖房に利用するので光熱費が大変得になる。お湯と電気を同時に作るので、エネルギー効率は85%と非常に高く、省エネルギーにも貢献できる。クリーンな天然ガスを使うので環境にも優しいシステムというわけである。
 日本ガスとしては、今後このシステムの普及に力を入れて行きたいと考えている。
 最後に、高カロリーの天然ガス(13A)の導入は都市部を中心に全国的に進んでいるが、日本ガスは、これに歩調を合わせ、日本全国どこに転居されても同じガス器具を使用できるように,天然ガス(13A)へのガス種転換作業を終了した。
 今後共、いかにしてお客様に天然ガス利用を採用していただけるか、保安、サービス、料金面など総合的に勘案して、選んでもらえるようにしなければならないと考えている。
 
 後日、中間社長の特別のお計らいで、谷山港にある日本ガスLNG基地を見学する機会を得た。初めて眼前に見る球形ガスホルダーやLNG貯槽は圧巻であった。それにもまして万全の保安、防災対策には驚いた。さすが南九州唯一のLNG基地である。
 当日はインドネシアからモス型LNG船「スリヤアキ」号(2万㌧)が到着し、まさに荷揚作業中であった。同船を運行する(株)商船三井の御好意で同船に乗船させていただいた。弘中健治船長から御案内いただいたが、同船はモス型としては最新鋭の小型LNG船ということで、保安・安全対策や設備が充実していることには感心した。それにしても地上7階位に相当する操船室からの眺望は素晴らしいものであった。日本ガス株式会社のますますの御発展を期待したい。
 (貿易ニュース鹿児島2004.3月号掲載)

薩摩酒造(株)

会員者情報

企業名 薩摩酒造株式会社
所在地 枕崎市立神本町26
電話 0993-72-1231
名前 取締役商事部長 西 一郎 氏

インタビュー(貿易ニュース鹿児島2003,10月号掲載)

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今回は,日本国内はもちろん世界でも,芋焼酎といえば「白波」と言われるほどのブランド力を誇る地元焼酎製造メーカー最大手の薩摩酒造株式会社を訪問いたしました。
 営業最前線で世界を飛び回っていらっしゃる商事部長の西一郎氏にお話をお伺いしました。
 『薩摩酒造では既存の商品に力を入れると共に,新製品の開発にも力を入れています。
 「白波」は最も皆さんによく親しまれている焼酎です。麦焼酎の「神の河」も芳醇さ,飲み易さで人気があり,国内はもとより世界中で愛飲されています。最近は黒麹仕込みの「黒白波」の評判が上がっています。焼酎は黒麹を使うと甘みがでると言われており,この黒麹を使って造ったのが「黒白波」です。
 薩摩酒造では,焼酎製造にあたって,南薩摩の清らかな地下水と薩摩酒造が苗から準備し,契約農家が丹誠込めて育てた芋のみを使用しています。
  焼酎の需要は,国内がだんぜん多く,海外はまだまだですが,販売額の推移で見ると,国内同様,海外での販売も伸びています。
 海外への直接輸出はしていませんが,アメリカ,香港,インドネシア,南アフリカ,ヨーロッパ各国など30カ国に販売代理店があり,商社を通じて輸出しています。積み出しは,主に横浜からです。香港へは,志布志港からコンテナで出荷しています。韓国ソウルへも昨年から出荷を始めましたが,有名ホテルや免税店などに置かれているようです。インドネシア政府とはライセンス契約を結び,インドネシアで出回っている焼酎のほとんどは薩摩酒造の製品です。現在のところ,海外向けの芋焼酎,麦焼酎,そば焼酎の生産量は6万㍑ぐらいです。海外での販売は,国によってそのシステムやライセンスの取り方が違うので,手続きにかなり手間暇要します。
 「白波」をこれからは中国,特に上海周辺の日本人をターゲットに販売していきたいと考えています。「白波」は香港では,既にかなりの知名度を得ていますが,日本人の皆様が海外で「白波」や「神の河」など薩摩酒造の製品を見かけたときに,ホッとしてもらえるような存在にしたいと思っています。
 ところで,焼酎のほかに発泡酒,梅酒などのリキュールの製造免許も持っていて,現在,芋だけで造った「さつま芋ビール(発泡酒)」を製造販売していますが,芋だけで造った芋ビールを製造しているのは,今のところ日本では薩摩酒造だけです。是非多くの人に味わっていただきたいと思っています。』
 最後に,500年もの本格焼酎造りの伝統を継承する南薩の地に,焼酎文化を伝え,創造する資料館として生まれた,薩摩酒造の文化資料館「明治蔵」を見学させていただきました。
 アテンダントの中原 香さんのお話では,ここの一番の売りは,実際の焼酎造りを見ていただけることだそうです。折しも,今はサツマイモの収穫の時期で,焼酎造りの真っ最中でした。もうすぐ,焼酎のアールヌーボーが出来上がりそうです。左党にはたまらないですね。
 明治蔵では,昔ながらの亀壺造りで焼酎を製造しています。100年以上前からの技術が,脈々と受け継がれており,工場内には92個のカメ壺が土中に埋められ,これが壺の温度を管理するのにも,発酵で壺が割れるのを防ぐのにも役立っているそうです。
 焼酎は簡単に言うと,蒸した芋をつぶした後,麹菌と水を加えて発酵させたものを,蒸留すると出来上がるのですが,原材料を米にして発酵させたものをしぼると清酒になり,これを蒸留すると泡盛等米焼酎になります。原料を芋にして蒸留すると芋焼酎,ソバにして蒸留するとソバ焼酎ができるという訳です。
 ちなみに,蒸した4トンのさつまいもからは,2千本の焼酎ができるそうです。つまり1升瓶一本の焼酎は,さつまいも2㎏から造られるということになります。
 ここ明治蔵には,黄金千貫,紫芋,安納芋等品種毎に造った「手づくり焼酎」もあります。皆さんも機会がありましたら,是非ここの明治蔵で「手づくり焼酎」「さつまいもビール」を味わってご覧になったら如何でしょうか。

㈱ビルメン鹿児島

会員者情報

企業名 株式会社ビルメン鹿児島
所在地 鹿児島市泉町4-6
電話 099-226-6677
名前 代表取締役社長 野元 一喜 氏

インタビュー(貿易ニュース鹿児島2003,9月号掲載)

代表取締役社長 野元 一喜 氏

この程、貿易協会にご入会いただいた「株式会社ビルメン鹿児島」を訪問し、野元一喜社長にお話をお聞きした。同社は、昭和51年5月の設立で、現在は鹿児島市泉町に本社を置き、県内4カ所に営業所がある。ビルクリーニングをはじめ、建築物飲料水関係、建築物環境関連、リフォーム、保安警備保障、マンション管理、受付案内等の人材派遣、施設設備関連、産業廃棄物並びに一般廃棄物の収集運搬などと、いろいろな分野で、多岐にわたる事業を行っている。野元社長は、現在「鹿児島県ビルメンテナンス協会」の会長と「社団法人鹿児島県産業廃棄物協会」の収集運搬部会長を務める。国際規格ISO-9001は、ビルメンテナンス業として、全国で3番目、九州では最初に承認を受けている。

 ところで、現在介護用品事業部で取り扱っている介護用便器システム(ベッド一体型)「ネオマール」を社長は紹介したいという。社長は、以前から病院の入院患者あるいは老人ホームの入所者、在宅の寝たきりの人、介護する人される人が一番苦痛に感じているのは排泄物の処理であることに着眼し具体化した。今後ますます進む高齢化社会を迎え需要の拡大が見込めるものと考えられる。尚、同じような仕様の便器システムは他に無く画期的な商品であることから専門家の間でも高い評価を得ている。
ネオマール 「ネオマール」は寝たままで用を足せることを目的とし、ベッド一体となった排泄介助用便器付きベッドで、排泄の処理をセンサーの動きで自動、手動で処理できる。
 リモコンの操作によりベッドの一部が上がり、通常は隠れている便器が現れる構造で、排泄物はタンクへ吸引される仕組みになっている。病院で使用する関係上、ペースメーカーなど他の電子機器などへの影響も考慮しなければならず、テストの時にかなり厳しい検査を受けたが、JET(電器安全環境研究所管轄)のPSEマークを取得する事が出来た。
 今年の4月24日~26日にインテックス大阪で開催されたバリアフリー2003展に「ネオマール」を出展したところ、「鹿児島にこんなに良い製品を扱っている会社があるとは知らなかった。」という驚きの声をいただいたという。
  現在国内総代理店募集展開中で、北 は北海道、南は沖縄から問い合わせが 殺到している状況で、製品の主である へッドの金型は韓国で製作し製造は日 本,ベッドは鹿児島で試作し、量産体制に入った場合は中国で製造する予定にしている。
 中国では上級階層向け販売が具体化しており、またアメリカのボストンから日本の新聞に掲載されている記事を見たという人がわざわざ製品を見に来、関心を示している。 国内特許もすでに取得し今後は海外での事業展開も視野に入れ,アメリカ・ヨーロッパへ国際特許出願申請中である。           
 「ネオマール」は10月15日~17日に東京ビッグサイトで開催される『第30回国際福祉機器展H.C.R.2003』にも出展する。現在「ネオマール」の販売代理店を日本国内や海外に広く募集している。

 さて、この6月2日から鹿児島市営バスのフロントガラス、窓ガラス、ミラーの水アカと油膜取りが始まった。
 FW-1ビルメン鹿児島は、超微粒子シラスバルーン研磨剤「FW-1」による、車のガラスなどに付着する水アカ取りのメンテナンスを一手に引き受けている。今までは、自動車のフロントガラスまで再生加工する技術と材料はなく放置されたままであり、相当な需要が期待できるし、温泉施設とか一般ビルの従来困難であったガラスの再生加工も解決する。原料はシラスだが,硬度と微粒子がうまく作用し、これで磨くとガラスが再生加工できるという原理だ。いままでになかった超微粒子シラスバルーン研磨剤が開発され他の用途にも応用できる。外資系の企業とも取引の話を進めているところであり、これからヨーロッパやアメリカでも販売できればと考えている。

 最後にもうひとつ、野元社長が会長を勤める携帯電話向けeメール広告会社「ジェット・イン株式会社」というのがある。今まで費用がかかりすぎて大企業でしか出来なかった広告・宣伝が、わずか月額1万円で可能であり、『月・最大3万メール』の携帯電話を利用したeチラシ広告が行えるということらしい。
 システムとしては、加盟店(スポンサー)になると、テレビ番組のように「スポンサーの広告」+「ニュース・占い・天気予報など14種類の番組」をメール配信でき、加盟店に会員登録されたメール会員は、それを無料で受信できる仕組みだという。この携帯電話を利用したインターネットサービスを「めるコン」と称し、現在特許出願中という。ジェット・イン(株)は2001年東京都大田区に会社設立、宮崎産業経営大学内にサーバーを置き、経営革新支援事業の対象として宮崎県の誘致企業に認証されている。
 現在鹿児島の他にも、全国18カ所に代理店があり、特約店も募集しておりますのでお気軽に問い合わせ下さいとのこと。
 会員企業各位のビジネスチャンスに結ぶつくようでしたら是非ご連絡してみてください。

 ところで、今年2月には日本代表監督 長嶋繁雄氏を鹿児島にお招きし、「輝け!かごしまの子供達」というトークショウに、スポーツ少年団・野球少年・スポーツ関係の指導者等を中心に1500名を招待したという。野元社長には鹿児島の青少年育成にも大きな力添えをいただいているようだ。
(貿易ニュース鹿児島2003.9月号掲載)

田苑酒造(株)

会員者情報

企業名 田苑酒造株式会社
所在地 薩摩川内市樋脇町塔之原11356番地1
電話 0996-38-2092
名前 取締役広報流通部長 上山 茂 氏

インタビュー(貿易ニュース鹿児島2007,5月号掲載)

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薩摩川内市樋脇町に今年1月の大連・香港の海外商談会にご参加いただいた田苑酒造の上山取締役を訪ねた。
 社名のとおり、会社は小高い山を背にしたのどかな田園風景の中にある。

 田苑酒造と言えば,酒蔵コンサートで有名だ。1992年に始まったこのコンサートも今年4月のコンサートで30回目を迎えた。(コンサートは春と秋の2回開かれる。)
 コンサート会場を見せてもらった。焼酎資料館(酒蔵)の中である。ここに330人ほどの来場者を集めて、コンサートが開かれるという。コンサート会場としては決して広くはない。逆に狭いところが思わぬ良さを引き出しているようだ。最前列の人は、独特の雰囲気をもつ古い酒蔵の中で音楽家の細かい動作、息づかいまでを感じることができ、大ホールでは味わえない臨場感と生の音楽に深く感動するという。
 田苑コンサートは社員が企画・運営を行ってきた手作りコンサートである。当日は、ホームメイドのお菓子や、ふかしイモ、もろみ酢、焼酎、ソフトドリンクなどが振る舞われる。このようなアットホームな運営・おもてなしが好評で、毎回チケットは前売券の段階で完売し、当日券はないという。
 出演者は主に県内の若手アーティストが中心で、彼らにとってもよき発表の場,活躍の場になっている。噂を聞きつけて、東京から山本直純の息子さんなど有名な人が出演したいと連絡してきたこともあったとか。
このような社員総出による地域文化の発掘や若手演奏家の育成といった取組みが評価されて、2005年には芸術文化の振興に貢献した企業に贈られる「メセナアワード 2005 地域文化賞」を受賞した。

 さて、本題の焼酎である。
 田苑酒造(当時は塚田酒造場)の創業は明治23年。昭和54年に現在の田苑酒造(株)に組織変更している。
 主力商品は、主に県外向けの「麦焼酎”田苑”」、県内向けの「芋焼酎”田苑”」である。麦焼酎の中でも、ホワイトオークの樽で寝かせた「田苑金ラベル・田苑ゴールド」は県外で高い人気を得ているという。
 今でこそ、貯蔵焼酎は珍しくないが,同社では設立当初から貯蔵焼酎を主力商品として生産してきた。長期貯蔵酒は3年以上貯蔵するため、急な増産が望めないうえに生産・在庫調整も難しい。リスクも伴うが同社ではあえてこの路線を貫いてきた。最近では「貯蔵の田苑」という評価を得て、ここ10年間の売り上げは3倍にまで拡大している。

 先のコンサートとも関連するが、この会社を有名にしているものに音楽熟成がある。最初は「酒蔵にBGMを」の若手職員の発案により始めたものだが、発酵が早い、品質も向上していることが判明。今では仕込み中の焼酎にクラシック音楽を聴かせることで醸成を促す「音楽振動熟成システム」を導入し、本格的にクラシック音楽熟成に取り組んでいる。清酒、ワイン造りではこの音楽熟成を導入している企業もあるが、焼酎の分野では初めてである。

 田苑酒造の新しい商品にもろみ酢がある。正式名は「さつまいも天然クエン酸飲料 もろみ酢」である。焼酎の製造過程で生まれる焼酎粕はこれまで多くが海洋投棄されていたが、投棄禁止の話がでると、同社ではプロジェクトチームを作って有効利用の道を研究してきた。

 いくつかの選択肢の中から飲料として商品化する道を探った。鹿児島大学農学部などの協力を得ながら、試行錯誤を重ねもろみ酢の商品化に成功している。試飲させてもらった。酢特有の鼻をつく酸っぱさもなく、喉ごしもいい。権威のあるモンド・セレクション金賞を始め多くの賞を受賞しているのも頷ける。

 田苑酒造では近年、海外との貿易にも力を入れ始めている。これまでシンガポールやタイ、マレーシア、アメリカとの取引実績はあったが、取引額はそれほど多くはない。先般参加した中国商談会は上海や香港との商談がまとまりそうだという。この他にも商談・引合いの話はあるが、海外との貿易は、あまり広げずにじっくりと取り組みたいと考えている。同社の経営理念、「適性規模を維持した上での、健全な企業成長」に沿った考えなのだろう。貿易の分野もじっくり熟成することを期待したい。

南海食品(株)

会員者情報

企業名 南海食品株式会社
所在地 鹿児島市谷山港3丁目4番17号
電話 099-262-3666
名前 代表取締役社長 渕本 逸雄 氏

インタビュー(貿易ニュース鹿児島2005,10月号掲載)

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鹿児島月揚庵(南海食品株式会社)のつけあげは、全国向けとなっている郵政の「ふるさと小包」の人気商品として扱われているほか、コンビニにおいてあるカタログでの販売も行っており、お中元、お歳暮、父の日、敬老の日などのイベントなどでもかなりの需要がある。カタログ通販での売り上げは順調に伸びており、年末やお中元月には注文が集中するため、従業員も夜中まで働いてもらっているとのこと。

 南海食品株式会社は昭和38年に海産珍味加工製造業として発足した。創業者は現社長逸雄氏の父、敏太郎氏で串木野に九州唯一のフグ専門加工工場を設立し、下関・広島方面のふぐ加工場や大阪・神戸の中央市場に出荷していた。
 珍味を真空パック化する機械を鹿児島で初めて導入したのは南海食品で、日持ちの関係で地元消費しかできなかったさつまあげを真空パックにして県外へも売ってみたのが、後にさつまあげを始めるきっかけとなった。
 地元で消費されるさつまあげを、土産物として通用する商品へと高めたのは南海食品の試みがあってのことであると言える。しかし、最初は真空パックにピンホールが空いていたり、シールがきちんと貼られていないため商品が腐り、返品がかさむなど失敗だらけだったという。

 フグの漁獲量の減少や安価な海外製品の流入の影響で業務拡大が必要となり、昭和54年に新たに株式会社南海屋を設立し、さつまあげの製造を開始した。
 逸雄社長は平成7年に株式会社南海食品の社長に就任。弟の敏朗氏は株式会社南海屋(平成17年4月に株式会社敏太郎に社名変更)をまかされた。南海屋で「月揚庵」の商品を製造し、南海食品が販売を受け持ってきた。
 
 平成10年に三越の日本橋本店にさつまあげの直売店を出す際に、珍味屋のイメージが強い南海食品ではなく、もっとさつまあげ屋らしい名前を付けたらどうかというアドバイスを受け、さつまあげのブランド「月揚庵」という名前を付けた。鹿児島県出身であるタレントの坂上二郎さんのPR効果もあり、若者への知名度も高い。
 また、三州クラブや関東県人会にも入って、関東方面の月揚庵のファンを増やしてきた。

 同社は、さつまあげでは後発のメーカーであるが、県外の人をターゲットにして味覚を徹底的にリサーチし、お土産やお中元、お歳暮用の商品として、ニーズに合うよう甘さをセーブした商品を開発した。東京などでは甘いものはあまり好まれないが、甘さがないと東京のはんぺんや福岡のてんぷらと同じになってしまう。工夫を重ねた結果、さつまあげの特徴である甘さは残しつつ、県外の方からも支持される商品が生まれた。自社製品に自己満足していては伸びていかない。さつまあげの中に、サツマイモやレンコンなどを入れた商品を作ったのも南海食品が最初であった。

 敏太郎(旧南海屋)では、新しい商品の開発だけではなく、安全性に対する徹底した管理も行っており、平成12年には、国際的品質と衛生管理システムSQF2000及びHACCPの認証を同時に取得した。特にSQF2000の工場としての認定は国内第1号とのこと。工場は社長ですら自由に入れないほどきちっと管理されているという。
 HACCP対策は、地方ではまだまだ認識が薄いのが現状だが、きちんとやっていかなければ中央との競争には勝てない。また、いずれ海外に商品を出す際にも有利となる。
 また南海食品では、お客様の個人情報に対する信頼性を確保するため、プライバシーマークの取得も予定している。

 渕本社長は実演販売に目を付けたのも早かった。まず、さつまあげの需要が安定して多い鹿児島空港ビルに実演販売のコーナーを設けた。実演販売の許可を得るため、各種手続きがあり大変だったが、これを行うことによる売上の効果はかなりあったとのこと。現在は空港のほかにも三越、アミュプラザ、桜島サービスエリア、東京の遊楽館などでも実演販売を行っている。

    
 南海食品では、新工場を建設する予定があり、そこには、さつまあげの研究室もつくる予定だ。新工場では、敏太郎がHACCP認証の関係で限られた生産品しかできないので、南海食品において、手作りの商品などの開発にも挑戦していきたい。

 さつまあげは知名度は高いが、福岡の明太子や熊本の辛子レンコンなどに比べると、まだ全国に浸透しておらず、金額的にも売り上げが低い。県内でも水や、健康食品等を扱う企業が確実に業績を伸ばしているなか、さつまあげも、いろいろと積極的に打って出ていきたい。一歩上を目指すにはどのように展開していったらよいかを常に考えて、足固めはもちろん、県外の練り製品企業との競争も視野に入れ、新たな製品の開発などを手掛けたいと考えている。

㈱ランドアート

会員者情報

企業名 株式会社ランドアート
所在地 姶良郡姶良町平松7233
電話 0995-65-6681
名前 代表取締役 黒田 清忠氏

インタビュー(貿易ニュース鹿児島2002,10月号掲載)

代表取締役 黒田 清忠氏

株式会社ランドアートは,昭和30年南日本度器として設立している。当時は,鹿児島産の竹を使った物差しを製造していた。平成5年にCIを実行し,製造部門を「ランドワークス」、販売部門を「ランドアート」に改めた。
 近年中国から安い物差しが輸入されるようになったため,対抗上新しい製造拠点を中国浙江省安吉県(宮之城町と交流)に建設中で,年末から生産を開始する予定である。合作形態で,中国側が材料の竹と労働力を提供,日本側が機械と技術を提供し,製品は日本に輸入する予定である。
 16年程前、竹物差しの未来を考えていた時に,あるフランス人から,竹でカヌーを作れないかという相談を持ちかけられた。これが,年間売り上げ約300台を誇るFPRのカヌー製品を製作することとなったきっかけであり,新しい技術開発につながった。
 他には,自社オリジナルの建築・土木関連の設計・測量用品「ハイビスカス」シリーズの製造・販売を行っている。最近は,特に環境関連製品の伸びがいい。
 3年ほど前からは,食品事業部も立ち上げ,「黒潮国道58号線」というブランドの食品開発を行っている。黒潮国道58号線は,路線上に種子島や奄美・沖縄など長寿の島を通過し,長寿街道でもあるので,新しくブランド化した。
 今,今中国製品の輸入が飛躍的に増えているが,同じようなもので勝負しても仕方ないと考えている。これからは,鹿児島にこだわったオリジナルの商品,鹿児島で培われた技術力で勝負して行きたい。
(貿易ニュース鹿児島2002.10月号掲載)

濱田酒造(株)

会員者情報

企業名 濱田酒造株式会社
所在地 日置郡市来町湊町3030番地
電話 0996-36-3129
名前 企画本部本部長 南竹 一弘 氏

インタビュー(貿易ニュース鹿児島0000,0月号掲載)

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濱田酒造の創業は明治元年。串木野市の西薩工業団地にある本社工場と市来町にある「焼酎蔵薩州伝兵衛」で「現代」と「伝統」を両立させた商品を生産し,焼酎出荷量全国8位,県内2位を誇る。南竹企画部本部長にお話をお伺いした。
 工場を2つ造ったのには理由があり,小仕込みでの昔ながらの手作りの良さと,最新設備による均質化・量産のメリット,それぞれ違う面からの焼酎文化の手法の発信をしたかった。2つの工場を対比して,はじめて濱田酒造の姿をわかってもらえると考える。 
 「焼酎蔵薩州田屋伝兵衛」は,平成13年に完成。元々は学校の講堂だった建物を移築してきたものだ。昔ながらのカメ仕込み,カメ貯蔵の伝統技法での製造を行っている。製造工程の見学コースの他,特蒸焼酎や地元産品の販売を行う伝兵衛市場も開設し,産業観光用のコースだけにとどまらず,地域文化の発祥地にもなりたいと定期的に100~300人規模での蔵ライブコンサートも開催している。今まで地元バンドの他に,桑名正博や杉山清貴といった有名な人にもご出演いただいている。また,敷地内には焼酎はもちろんのこと,本場ドイツの技術で仕上げた地ビール「伝兵衛ビール」や地元産品を楽しめる「伝兵衛酒場」があり,ここではコーヒーやランチも楽しむことができる。
 焼酎もワインと同様,テイスティングや,料理に合わせた飲み方などを提案できるようになったが,これも技術革新の賜であろう。
                                    
 濱田酒造では話題性のある商品を開発している。「斉彬の夢」は濱田酒造の原酒を特製の薩摩切り子に入れて販売するという限定100本の商品で,1本20万円~23万円する。高額な商品だったにも関わらず,既に完売した。
 大手商社の三井物産と組んだ1本1万円の焼酎「なゝこ」という商品もある。焼酎ブームでプレミアムがついて値段が高くなる焼酎はあるが,これは最初から希望小売価格を1万円に設定した商品。予約が殺到し,数日間で第1期分5,000本は完売してしまった。更にはサントリーと共同開発した「黒丸」という商品等もある。
 市来町には現在6つの焼酎工場がある。昔は焼酎といえば「市来焼酎」と言われるほど,市来の焼酎は有名だった。シラス土壌で原料となる芋や水の質がよかったことと,鹿児島城下から1番目の宿場町だったこと。町の大きさにしては焼酎工場が多いが,それぞれの特徴を生かして,一緒に市来焼酎を伸ばしていきたいと考えている。昨年福岡において「焼酎探検隊」と銘打って募集したところ,40名に対し,900名の応募もあった。また,地元TV局が「女杜氏組」という番組を企画し,原料の仕込みからボトルラベルのデザインまでを行っている。
 このように,テレビ局や新聞社からの取材も多く,昨今の関心の高さを実感しているところである。

 串木野工場は,平成12年5月に完成。用地面積5,000坪。完全手作りにこだわる伝兵衛工場とは対照的に,最新の機械を使用し,麹造り,仕込み,蒸留まで完全オートメーション化して,極力人間が携わる箇所を無くし,安全,環境への配慮,高品質の均質化等,多くの課題をクリアして年間80,000石を生産する業界屈指の最新焼酎工場である。酒蔵というよりもむしろ,近代的な食品工場群として目に映った。
 生産管理課製品管理係の大園栄作リーダーに工場を案内していただいた。
 24時間体制で蒸留を全自動制御するシステムを導入したのは焼酎業界では田酒造がはじめてである。伝兵衛工場では100㎏しか処理できない製麹(せいきく)も,自動製麹装置を使えば10tの処理を行うことができる。作業は24時間,管理室のコンピューターで管理・監視されている。昔は杜氏が味の良し悪しを決めると言われていたが,今はコンピューターが管理し,ソフトが会社の持ち味となってきた。しかし,ベースになるのは昔ながらの技術であることに代わりはない。
 麹菌には清酒で使用される黄麹菌と濃い酒質になる黒麹菌,マイルドな白麹菌の3種類がある。酵母にも焼酎用,清酒用と様々なものがあり,商品ごとに使い分ける。
 濱田酒造で使用する原料は県内産サツマイモだけではなく,発酵に使う米にも国内産を使用するなど,消費者の安心感を高めるために,こだわっている。24時間自動での焼酎造りを目指す串木野工場でも一番大切な芋の
選別は人の手で行っている。 

 昨年9月に閉鎖された串木野市のテーマパーク「ゴールドバーク串木野」跡地に新工場を準備中である。スピリチュアル・エンターテイメントをコンセプトに,焼酎をいかにお客様に楽しんでもらえるかをテーマにし,伝兵衛工場の「古さ」と本社工場の「新しさ」をミックスさせ,さらに焼酎文化と金山を融合させた施設にしたい。
 是非多くの方々に足を運んでいただきたいと考えている。

(株)ヒガシマル

会員者情報

企業名 株式会社ヒガシマル
所在地 日置郡伊集院町猪鹿倉20
電話 099-273-3859
名前 代表取締役社長 東 吉太郎 氏

インタビュー(貿易ニュース鹿児島2004,4月号掲載)

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株式会社ヒガシマルの設立は昭和54年10月。主にクルマエビ用配合飼料,魚類用配合飼料及び即席麺類,乾麺,めんつゆの製造・販売を行っている。伊集院町に本社を置き,鹿児島市と串木野市にも工場を持つ。福岡,沖縄,愛媛,神奈川に営業所がある。
 ヒガシマルでは養殖用の飼料が一番の売り上げを占め,金額にして約4億円を輸出している。特にエビ用の配合飼料に関してはヒガシマルが大半のシェアを占めている。原料の魚粉は,東南アジアやチリ,エクアドルなどから仕入れており,輸入した原料は串木野市にある研究所で分析・研究し,配合している。ベトナム,中国などとも取り引きしている。
 ベトナムの田舎を訪れたときに,偶然ヒガシマルの飼料を使って,稚魚を育てている人と出会い,感動した経験がある。輸出入は貿易会社を通じて行っている。自社に海外の担当者もおり,商社を通じて引き合い情報を随時出したり,情報を入手したりしている。今後はインド,バングラディシュ,イランなども視野に入れていきたいが,ノウハウや知識の蓄積から始めなければならないため,大変なことが多い。貧富の差も問題だ。中国との取引も人の問題等,なかなか難しい。
 平成5年には出資比率100%のクルマエビ養殖事 エビ用の配合飼料 業を目的とした子会社をオーストラリアに設立した。
 乾麺類の販売を行う株式会社島原素麺本舗もヒガシマルの子会社である。食品事業の方は,少しずつ全国進出していっている。
 株式会社ヒガシマルの飲食レジャー業務を請け負う有限会社ヒガシマル開発ではジョイフルランド宮田石を営業しており,サウナ等も完備した温泉施設が9月末に完成する予定。既にTV局の取材が来ている。 
 東社長は50年頃から世界中を駆け回っていた。今では行っていない国を数えた方が早い。会社を立ち上げて57年間走り続けてきたという東社長は,会社は現場が一番大事で,現場を大切にしていない会社はダメになるという現場主義だ。仕事には厳しく取り組んで,今後も『感謝と奉仕 創造と挑戦』という社訓のもと,鹿児島の発展のために頑張りたいとのこと。

本坊酒造(株)

会員者情報

企業名 本坊酒造株式会社
所在地 〒892-0823 鹿児島市住吉町1-5
電話 099-226-1294
名前 企画・管理部 企画課 課長 下原 浩 氏

インタビュー(貿易ニュース鹿児島2013,12月号掲載)

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本坊酒造株式会社は明治5年の創業。
 本業は、皆様ご存じのとおり焼酎などの酒類製造販売であるが、ほかにも山林農園経営、観光事業、不動産業などを行っている。
 鹿児島市住吉町に本社を置き、生産工場は鹿児島、宮崎だけでなく、山梨県石和(山梨工場)、長野県宮田村(信州工場)にもある。支店・営業所は東京・大阪・福岡等全国5カ所に展開している。
 本坊酒造は県内有数の焼酎メーカーであり、チョット商品名を考えただけでも、霧島山系天然水利用の「石の蔵から」、黄金千貫仕込み「桜島」、黒麹かめ壺仕込み「貴匠蔵」や、ほかにも「桜岳」、「太古屋久の島」「蔵出し光遠」など沢山ある。
 今日は、焼酎の話ではなく、本坊酒造(株)で製造しているという洋酒、特にワインについて本社企画課長の下原さんにお話をお伺いしました。

 『 鹿児島で焼酎メーカーとして有名な本坊酒造(株)が、東洋のボルドーと呼ばれる甲府盆地に洋酒生産の拠点として山梨工場を置いたのは、昭和35年(1960年)のことです。この一帯は、冬は寒く夏暑い、雨が少なく日照時間が長いといった内陸性の気候を持ち、ブドウの栽培には非常に適したところで、中でも工場のある石和(いさわ)は砂礫地帯で水はけが良く、地温が高いため、甲府盆地随一のブドウ早出し地帯として有名なところです。
 それ以来40年以上にわたり本坊酒造はマルスワインMARS WINEというブランド名でワインを生産し、全国各地に美味しいワインを送り出しています。
 また、マルスウィスキー MARS WHISKYというブランド名でウィスキーも生産してますが、これは長野県駒ヶ岳の花崗岩質土壌が産み出す天然ミネラルウオーターを使用して、信州工場(昭和60年新設)で生産されています。マルスウィスキーは、以前山梨で生産されていた時期も含めますと、30年以上にわたり出荷されています。大手のサントリーやニッカも参加する国産ウィスキー品評会で、ベストワンになったこともあり、日本の多くのウィスキーの中にあって隠れた銘酒としてウィスキー通の間では高く評価されています。
 会社の当時の役員たちが、焼酎の生産・販売のみにとらわれず、大消費地東京の近くの良い環境のもとで、美味しいワインとウィスキーの生産を始めたわけですから、これは本当に先見の明があったと思います。

  こうして、関東方面では、本坊酒造は「マルスワイン」「マルスウイスキー」を通じて洋酒メーカーとしての知名度が上がったのですが、最近は焼酎ブームのおかげで焼酎メーカーとしての認知度も高くなってきています。
 さて、国内の年間のワインの消費量は10年ほど前は一人当たり1㍑ほどでしたが、今は2.5㍑と増えています。ちなみにアメリカの一人当たりの年間消費量は11㍑。ワイン王国フランスでは56㍑です。日本国内で最も消費が多いのは関東地区です。反対に消費が一番少ないのは鹿児島です。
 このワインが一番売れてない鹿児島でワインを啓蒙したい。そして、焼酎だけの本坊酒造ではないということをPRしたいと思い、9年前から「ワインフェスティバルin鹿児島」を開催しています。今年は、去る11月22日(土)城山観光ホテルで400名の方々のご参加をいただき開催いたしました。11月20日(木)のボージョレ・ヌーヴォーの解禁日を受けて、当日はフランスから届いたボージョレ・ヌーヴォーのほか、当社の山梨産マルスワインをはじめ、国産の新酒、世界各国56種類のワインを取りそろえ、オペラやジャズ演奏など様々なプログラムをお楽しみ頂きながら、ワインと料理をご堪能頂きました。ワインフェスティバルは毎年開催いたしますので、今回ご参加いただけなかった皆様には、ぜひ来年ご参加頂きたいと思います。
 ワインが醸し出す雰囲気は焼酎には無い物があります。「ワインを飲む人に悪い人はいない」と言われるほど、飲んで笑って、楽しい雰囲気を醸し出せる飲み物です。来年のご参加を楽しみにお待ち申し上げております。
本坊酒造は、スペイン最高品質のワインを産するリオハ地方の代表的なワインメーカー「ファウステーノ社」の日本代理店となるなど、輸入ワインの取り扱いも行っています。ちなみに、今年は本坊酒造でボジョレーヌーボーは7000本確保いたしました。
日本のワインの輸入量は増えています。輸入ワインと国産ワインで価格競争すること自体に無理があります。日本と違い、外国のワインには昔からの長い歴史と文化があり、フランスなどは、そこそこのワインから高級なワインまでのかなり幅広く生産されています。そのため値段もいろいろありますが、国内産はどうしてもコストがかかってしまいます。
しかし、最近の消費者は、美味しいもの、特別なもの、希少価値のあるもの、安全なものなど、目が肥え、口が肥え、情報に強くなり、本物嗜好が高まっています。安ければいいと言うだけではなくなっています。
本坊酒造では、数年前より山梨県韮崎市に日之城農場を開園し、新たなマルスワイン造りへの取り組みをはじめています。また、本社ビル地下にワインセラー「ラ・カーブ・アッシュ」を設け、会員制ワインクラブ「クラブ・アッシュ」もオープンさせました。
 鹿児島のワイン文化を育てることにも全力を尽くしていきたいと考えています。

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